Ⅰ.シバクイーンの技術的な説明【仕組みと効果】

芝生の草取り道具

現在、市販されている「芝生の草取り道具」は、取れにくいものや、取れても何らかの問題があり、芝生の草取りに 困っている方が多い。
これは、芝生の草取り道具に 適した道具がないことが 原因の1つと考えられます。
多くの方は手軽に使えて、良く取れる道具を望まれています。

そこで、2008年に、芝生の草取鎌の開発に取り組み、5年後に「雑草が・根こそぎ・簡単に・速く・取れる草取鎌(シバクイーン)」が完成し、2015年に特許を取得した。

ここで、芝生の草取鎌【シバクイーン】が
どうして、驚くほど草が速く取れるのか? その仕組みと特長について

シバクイーンの技術的な説明(仕組みと効果)

1.3本の爪の先端が細く尖っています

  • 鋭く尖った爪(写真1)は草の根元に挿し込みやすい
  • 爪が根元に挿し込まれることによって、草の根と土の間に隙間ができ、草が抜けやすくなるという効果もプラスされる。

2.3本の爪の先端の配置が 円弧(図1)を描いて並んでいます

  • 円弧を描く3本の爪は草の根元に挿し込んだ時に、草の根元を包み込むようになります(図1、図2)。
  • これで草の根元をしっかりと捕らえることができます
  • 草は根元を捕らえて、引き抜くと意外に取れることが判りました。草は根元が弱点。

3.尖った3本の爪の先端から曲り部へ向かって 徐々に間隔が広くなっています。(写真2)

  • これは、間隔が徐々に広くなっているために 次々と取った草は上へ上へと持ち上がり、 自然と3本の爪の間から外れ落ちます
  • 従って、草取り作業が連続にでき、効率的です

以上、上記の1,2,3の作用で驚くほど雑草が・簡単に・根こそぎ・速く・取れます
芝生の草取りでは、従来の商品よりも5~10倍も速く取れます

4.3本の爪はL字型(わずかに鋭角)に曲げてあります。(図2)

  • これは、3本の爪を草の根元に挿し込んだ後、草を根っ子ごと引き抜くために、手前に引きます。
  • この時にL字型(鋭角)に曲げてあると、手前に引いたときの力が分散され小さな力で済む。従って、長時間作業をしても疲れにくい。

以上、この4つが今回開発した重要なポイントです。

5.爪の材料は刃物鋼を使用している

  • 丸棒の先端が細く尖っている形状をしていますが、草取り作業では曲がることがなく、強固で丈夫である
  • 10~20年使用しても壊れることがない。

6.構造がシンプルである

  • 3本の尖った丸棒をL字型(鋭角)に曲げた部品を組み合わせたものである。
  • また、普通の鎌のように刃がついていないから、刃を研ぐ必要がない。
  • 従って、壊れることがなく、メンテナンスが簡単である

7.柄の部分が木製で握りやすい

  • 柄を握った場合、手になじみ易い。また、軽く感触が良い。
  • 柄の後ろの部分が徐々に太く(写真1)なっている。力を入れて引いたとき、滑りにくい

本草取鎌は芝生用に開発されましたが、ジャリ・砕石を敷いた庭や駐車場等の草取り、花壇の花と花の狭い空間の草取り、一般の草取りにも便利で、雑草が根こそぎ取れる。

Ⅱ.従来の芝生の草取り道具の説明

現在 市販されている、芝生の草取り道具について

フォーク型

【使用方法】

先端が開いた爪を草の根元に挿しこんで、上に持ち上げて草を引き抜く方法

 

【使用状況・問題点】

芝生の根っこに引っかかってなかなか取れない。安価ですので多くの方は持っていますがほとんど使われていません。

回転式型

【使用方法】

三角形に組み込まれた細い丸棒を草の真上から挿し込み、回して、引き上げて草を引き抜く方法

 

【使用状況・問題点】

良く取れますが、大きい草も小さい草も挿して、回して、引き抜くとなると、面倒で大変な作業となります。

ノコギリ刃型

【使用方法】

草の根元にノコギリの歯を挿して、草の根を切り、引き抜くときにノコギリの刃に草の根っこを引っ掛けて抜く。

 

【使用状況・問題点】

良く取れる場合と取れない場合があります。現在これが一番使われています。

ピンセット型

【使用方法】

草の真上から挿し込んで、挟んで引き抜く。

 

【使用状況・問題点】

小さい草は取れるが大きい草のときは難しい。あまり使われていない。

また、上記の芝生の草取り道具は芝生の中に横に這う草(カタバミ・チドメグサ・シロツメグサ等)を取るのは難しい。

Ⅲ.シバクイーン開発の動機・経緯

芝生の草取り道具の現状

  • 芝生の草取りは、一般の庭や畑の草取りと違って一面に芝生の根っこが張りめぐらされているために、草は一本一本ピンポイントで抜き取るほかありません。雑草を抜き取るのは大変面倒な作業である。
    今までにも、芝生の草取り道具はたくさん開発され販売されている。
  • 現在、市販されている「芝生の草取り道具」は取れにくいものや、取れても何らかの欠点や問題があり、芝生の草取りに困っている方が多い
  • 夢に描いて芝生のあるマイホームを建て、夢を実現させるために、芝生の草取りに励んでいるが、次第に、芝生が雑草に負け、芝生の庭を諦め、5~10年後には泣く泣く、レンガやブロック等に敷き変える方がいる。
    これは、芝生の草取り道具に適した道具がないことが原因の1つと考えられる

芝生の草取り道具の要望

  • 草取りが大変なので、除草剤を使用する方がいる。 安全安心上良くない。特に子供さんのいる家庭では使いたくない。
  • 芝刈り機を使用する方もいます。芝を刈った後はきれいですが、草は芝よりも速く伸びるので、気になり何回も芝刈りをするようになる。
  • 芝生の草取り道具に、手軽に使えて、良く取れる道具が望まれている

芝生の草取り道具の開発のきっかけ

  • 好きな芝生の庭を手入れしていると、訪問者から芝生の草取鎌についての相談を受けた。私も以前から芝生の草取りには困っていました。
    この時、芝生の草取りに困っている方が多くいることに気付かされました

芝生の草取鎌(シバクイーン)の開発経緯

  • 芝生の草取りに困っている方が多く居ることに気付き、2008年に開発を始めました。
  • 既存の芝生の草取り道具を買い集め機能、使い方等を調べる。
  • 初めは、刃が付いている鎌とか先端が開いているフォーク型等にとらわれ、形などをいろいろ変えて試行錯誤を繰り返したが、思うように取れるものが見つからず、行き詰まっていた。
  • 4年が過ぎようとしたときに、突然、根カキの尖った爪の先端を閉じてみたらと思い立った。
  • 2本の爪の先端を狭く閉じて実施してみると、意外にも草が根こそぎ取れた。
  • 爪の本数を2~5本と替えたり、爪の長さ、爪の並び方等をいろいろ替えて実験をした。
  • ついに、3本爪で、中央が長く、両サイドの爪は円弧を描くように配置した形の草取り用具が一番取れた
  • さらに、草取り作業が連続に出来るように、爪の先端から曲り部にかけて、隙間を徐々に広くした。(次々と取った草は上へ上へと持ち上がり、自然と3本の爪の間から外れ落ちる。)
  • 3本の爪はL字型(わずかに鋭角に曲げてある。これは、草を引き抜くときに、引き抜く力を分散させ、小さな力で抜けるように工夫した。従って、長時間作業をしても疲れにくい
  • 5年の歳月をかけて芝生の中の雑草を・根こそぎ・速く・取れる「シバクイーン」が誕生した
  • 試作品を数人の方に使用して頂き好評、自信が持て、特許を出願する。2015年に特許取得。

何故? 逆転の発想

  • 一般的に草取鎌は小鎌やのこぎり鎌のように刃がついている。
  • また、芝生の草取り道具の中にフォーク型と言って先端が開いているものが多くある。
  • これに対して、シバクイーンは草取鎌でありながら、刃がなく、爪の先端を狭く閉じた形に変えた構造となっている。
  • これが、「逆転の発想から生まれた芝生の草取鎌(シバクイーン)」と呼ぶ由縁です。

シバクイーンの特長を一言で

  • 使いやすく、芝生の中の雑草が・簡単に・根こそぎ・速く・取れる

Ⅳ.シバクイーンの展開

シバクイーンの展開

  • 素晴らしい「シバクイーン」を全国に広めて、芝生のやっかいな草取りが・・・楽しくなるに変えたい。
  • 庭や公園の芝生を何気なく眺めていると緑の美しさに、知らず知らずに癒され、いつの間にかエネルギーがわいてくる。このような芝生を誰でも身近に感じられる環境作りに貢献したい。

こんな使い方も

  • シバクイーンは芝生の草取鎌として開発しましたが、ジャリや砕石を敷いた庭や駐車場等の草取り、花壇の花と花の狭い空間の草取り一般の草取りにも使用ができ、草が・根こそぎ・取れる。 (刃がないために、刃こぼれもない)